副業をする上で、あまりリスクは取りたくないですよね。
中でも流行ってるのが、転売。
物を売買するだけだから、リスクは少なそうって考える人が多いハズ。
「仕入れて売っての繰り返しだから、楽そう」
「単純作業だから、自分でもできそう。」
って甘く考えて、転売をスタートさせる人が目立ちます。
確かに、売上もすぐ出る仕事内容です。
でも、大きく損をすることも十分あるんです。
カンタンに始められる作業内容だからこそ、転売者は増えていますね。
でも、収益を伸ばして、成功する人だけではないのも、事実。
転売に興味があるなら、失敗した経験から、学ぶことが大切です。
実際に私は、転売で大赤字した人の一人。
リアルな失敗談から、転売で大損する危険性や、副業として取り組む前の注意点をまとめました。
新しい収入源を得たいと思い、始めた転売で、結果、40万円の損をすることに。
40万と言ったら、丸々2ヶ月分の給料が消えたのと同じです。
当時の気持ちは、お小遣いが少し増えたら嬉しいって、軽い気持ちではありませんでした。
働き口がなくなっても、安心できる収入源を作るって目的があり、強い希望を持って始めました。
「転売で食べられるようになりたい!」
って夢を持って始めた副業で、大きな失敗をした実際の体験談です。
利益を出すことを目的に始めた転売も、大きな損が出る可能性があるってことを、頭に入れておいてください。
まさか、その強い希望が裏目に出るとは、思ってもいませんでした。
公務員で働いていましたが、激務の中、精神的に追い詰められてしまい、うつ病を発症してしまいました。
働けなくなった時の保障は充実しているため、すぐ辞める判断はせず、数ヶ月休むことに。
でもゆっくり休めるわけではなく、職場への復帰、今後の将来を考えると、生きた心がしない日々を送っていました。
心の病だったため、数日休んでも、辛い現状は変わらず、職場へ復帰する考えはどんどん薄くなっていきました。
公務員という身分を捨てる覚悟ができませんでしたが、このまま職場へ戻ったら、自分が壊れてしまうと感じ、転職を決意。
不安定な精神状態のまま、「今後、生きるためにはどうするか?」を真剣に考えていました。
今は、ネット上で個人でもできる仕事がたくさんあり、生まれた時代が良かったのは、感謝するしかありません。
個人でお金を稼げる仕事内容を、検索して、自分でもできそうな内容をピックアップしていきました。
そこで、出会ったのが転売。
色々な記事をみていると、
「初心者でも、月収100万稼げました!」
「仕入れもカンタン!1日10分でも5万円の収入が!」
なんて、転売でさくっと稼げるようなテーマがあふれていました。
組織で働くことに疲れ切った自分からしたら、個人で作業できる転売の仕事内容にも魅力を感じました。そして、調べれば調べるほど、運命的な出会いのような感覚に浸ってしまいます。
「独立して生きていけるかもしれない。」と希望の光が見えたのを、今でも覚えています。
そのため、「飲み代の足しになればいっか~」なんて、数千円の稼ぎを目標にせず、「本職として転売を成立させたい!」と実際に行動に移しました。
休職中の身分で、副業なんてしたら即ニュースになる世の中。
ネットニュースで、
・公務員が休職中に転売で荒稼ぎ?
なんて見出しになってしまったら、生きた心地がしません。
そのため、休んでいる間は、転売でお金を得ることを諦めました。
体調は万全ってワケではありませんでしたが、職場とつながってることが精神的な負担になっているとわかり、退職を考え出します。
もちろん、独立した経験もなければ、専門的なスキルもない状態でしたが、体のことを考えると、公務員を辞めることが一番の選択のように感じました。
そして、ようやく退職する決意ができ、具体的に、公務員をやめる日程が決まります。
でも、あと1ヶ月も先の退職日まで、何もしないでいるのは、不安で仕方がありませんでした。
精神的にも不安定だったので、何も考えず休むことが一番でしたら、将来の不安から行動し始めます。
「利益を出さなければ、問題ないだろう」と考え、商品の仕入れをスタートさせます。(※仕入れ作業でも副業が禁止されてる勤務先であればおすすめしません)
何を売ろうか?と色々と頭を悩ましていましたが、ヤフオクを見ていると、ジャンク品って言葉をよく耳にしました。
ジャンク品って何?
故障をしてるなど、動作せずに通常の使用ができないもの。
ジャンク品の内容をわかってなかった自分は、壊れて使い物にならない商品であることを知ります。
「誰が買うの?」って感じですが、どんどん売れてるんです。
「売れるのには何か理由があるはずだ」と、調べていると、
パーツの部品取り、直して売るなどで販売店が買い取ってることがわかりました。
そこで、ジャンク品の売買でうまく転売できないだろうか?と目をつけました。
出品物を調べていくと、完全なジャンク品ばかりではなく、「ジャンク品としてお考えください」のような記載を多く目にしました。
「ってことは、使えるデバイスも混ざってる?」と考え、半ジャンク品の出品物を定期的にチェックするようになります。
「細かくチェックしてないから、ジャンク品のような不具合がある商品があるかもよ?」って説明のある商品に目をつけたってことですね。
壊れてない商品が多かったら、ラッキーじゃん!って甘い考えから、仕入れ対象に選んでしまいました。
あとで大きな選択ミスであったとわかりますが、当時は、宝探しをしてるような意識で、仕入れを開始してしまいました。
私が考えた具体的な転売手法は、
ヤフオクやメルカリで出品物をリサーチ
↓
使える本体が混ざってるような記載のあるジャンク品を仕入れ
↓
使える本体は、起動済みで販売
↓
使えないジャンク品は、故障として処分
仕分けをしながら、利益を出す転売を考えます。
故障品が混ざってるかもしれない商品を、まとめて仕入れて、使えそうなものを見つけて売るって転売内容ですね。
具体的な転売方法を考えた後、リサーチをしていくと、ジャンク品の記載がある出品として、多く挙がっていた商品がありました。
実際に、転売をしようと仕入れたのが、スマホ、ipod、ウォークマンなどのデバイス本体。
出品されてる量が多かったためですね。
また、誰でも利用する商品であることが、売る商品にした決め手でした。
「スマホや音楽プレーヤーなら、1人1一台持ってるよね?」なんて考えで、転売をする商品として選びます。
退職まで1ヶ月ありましたが、仕入れるにも時間がかかるだろうと、転売をする下準備を始めてしまいます。
単品で買っていては、効率が悪いと、一気に大量に出品してるジャンク品を、仕入れることにしました。
まだ一度も売ってない状況で、どんどん仕入れを始めます。
今まで一生懸命に貯めた貯金を使うのは怖かったですが、転売で稼ぐためにはどうしても大量の仕入れが必要と感じました。
休職中とのこともあり、売ることもできず、どんどん売り物にできそうな出品物を買い取っていきます。
結果、60万円以上は仕入れ代金に使うことになります。
無事、退職を済ませ、本格的に転売作業をスタートさせます。
まず大きな壁として現れたのが、梱包作業。
1つ1つの音楽プレーヤー、スマホ本体を包装する作業って、想像以上に大変でした。
目立った傷がないかチェック
↓
汚れを拭き取る
↓
透明なビニールへ入れる
↓
プチプチで包み、配送の衝撃を吸収させる
↓
包装紙へ入れて、封をする
↓
宛名を記載する
ただの梱包ってだけでも、発送できる段階にするまでには、多くの作業を必要とします。
どれだけ効率的にやろうとしても、1つ10分はかかってしまいました。
新品を販売してるワケではないので、1個売っても、雀の涙の利益にしかなりません。
具体的には、平均して1個で500円ほどの利益。
梱包材や販売手数料などを引くと、1個400円ほどに。
生活をしていくためには、1ヶ月に1000個くらいは売らないといけません。
梱包だけで、1000個✕10分=1万分(約166時間)
梱包以外にも、
・仕入れの時間
・発送後のやり取り
・質問の受け答え
・商品リサーチ
・故障してないかチェック
など、色々とやることがあります。
1個販売したら、数万の利益が出るって、利益率の高い商品を販売できれば、無駄な作業はなくなります。
でも、安いものをとにかく売りまくるって薄利多売の商売は、労力に見合わない場合が多いと実感しました。
「公務員を辞めて、オレは何をやってるんだろう?」
何時間も梱包してる自分が映った鏡を見て、涙が出てきたのを今でも覚えています。
ビジネスとしてスタートさせるなら、
**どのくらいの作業量でどのくらい稼げるか?**
をしっかり計算して取り組むことが重要ってことを、身にしみて感じました。
見切り発車で始めたことを、後悔し出しました。
時間だけの浪費なら、我慢し続けられましたが、
半分ジャンク品の中から、使えるものを探して売るって転売のやり方に大きなミスがありました。
確認作業として、起動して使えるスマホ本体や音楽プレーヤーを販売していましたが、個人では見抜けない不具合の報告がたくさん出てきました。
・まえがき
・転売で大赤字したリアルな失敗談
- 最終的に、転売で40万円の損をした
- 転売を始めたきっかけは、体調不良
- 公務員は副業は禁止!でも、準備だけはしておきたい
- 転売物は、音楽プレーヤー、スマホ本体
- 実際に転売してわかった大量の作業時間
- 薄利多売の典型的なダメダメ転売に
- クレームの嵐に
- 売り切れない!と諦めて、大処分へ
- 初めての転売の収益は、マイナス40万円で終了
・稼ぐために始めた副業で、なぜ40万もお金が消えたのか?
- 知識ゼロなのに、大量に仕入れをした
- テスト販売をしなかった
- 売る商品を間違えた
- 転売をカンタンな仕事を思っていた
- 副業をいきなり本職にしようとした
・転売を始める時の注意点
- いきなり大きく始めようとしない
- 利益が出るまでの時間を、具体的に把握する
- 在庫をどのように管理するかを確認する
・転売で稼ぐためのコツ
- 単価が高く、利益が出やすい商品だけを売る
- 自分の知識を活かせる商品を選ぶ
- クレームが出にくいものを売る
- まずは、少しだけ売ってみる
- 転売を甘く考えず、ビジネスとして始める
・あとがき
- 転売は失敗するリスクもあるけど、大きく稼げる可能性も広がってる